大阪の大学で開催されている身だしなみ講座

就職活動では、どのような身だしなみが適切なのでしょうか。それを学生に知ってもらうため、大手の化粧品メーカーや紳士服メーカーが大阪各地の大学を回って、3年生を対象に身だしなみセミナーを開催しています。

化粧品メーカーの講座では、スキンケアについての基礎知識や整髪料の使い方についてのレクチャーが行われました。女子学生に対してはメイク講座もあり、実際の学生をモデルにして就活メイクの手ほどきが行われました。学生たちにとっては外部のプロが伝える言葉を聞けるだけでなく、髪型やメイクのテクニックや第一印象の重要性も学べる貴重な機会となっています。

服装に関しては、黒のリクルートスーツが就職活動の主流となっていますが、その一方で黒のスーツにこだわる風潮に疑問を感じている学生も多くいます。セミナーでは紳士服メーカーの採用担当者がスーツやワイシャツの選び方からネクタイの結び方までイラストを使っての解説が行われます。必ずしも黒のスーツを着る必要はないという説明はありますが、服装でリスクを取りたくない学生も多く、黒のスーツが主流となる就職活動は今後も続く見込みです。

3年生の夏に始まるインターンシップでは、私服を推奨する企業が多いです。それはそれで何を着るかに迷う学生もいるため、セミナーでは肌の露出を避けることや襟付きのシャツを着たほうが無難であるというレクチャーがされます。多様性が求められている社会のなかで、服装で協調性をアピールすることが学生にとっては大切だと言えます。